ゆめうつつ | 妄想少女

ゆめうつつ

 外の空気が少し肌寒くて、私は布団にますますもぐりこんだ。
中はぬくぬくしていて気持ちよくって。
寝返りをうつと隣に誰かがいるのがわかった。とても暖かくて私は彼にくっついた。
それに気がついてか彼は私の背中に腕をまわした。
私は彼の腕の中で眠る。
頭をなでていた彼の手は、私の背中におりてきて背中をなでまわす。
私は顔を彼の胸にこすりつける。
彼の手は腰へとおち、そして反対の手は私の服の下へと侵入する。
何度も背中を行き来する指。
私が一番弱いことをしっているくせに。
彼は私がビクっと震えると、かすかに笑った。
 私をこてんと仰向けにすると、彼は私に覆い被さりキスをする。
私の胸にまできた彼の手がやさしくもみしだく。
深く深くキスをし、私の唇を私の口の中を楽しむように、
何度もくりかえす。
 だんだんと体がほってって、顔も赤くなってきたところで
「もう起きているんだろ?」
耳元で囁いて私の胸に顔をうずめた。
「はぅん…」
夢か現実かはっきりしないなかで、私は彼に愛されつづけた。